令和5年度一級建築士製図試験の合格発表がありました。
一級建築士は学科試験(一次試験)と製図試験(二次試験)の
両方をクリアして合格となります。
今回の課題は「図書館」でした。
昨年に比べてややこしい部屋や動線も少なく、近年の中ではかなり易しい
部類だったのではないでしょうか。自分が受けた年も同じ課題だったので
懐かしく感じます。
公式にある標準回答例はこんな感じです。
合格率は33.2%と昨年に続き厳しい水準となりました。
受験者のうち42.6%がランクⅣ(一発アウト)であり、昨年を大幅に上回って
おりました。予備校の総評を見ると高さ制限で引っかかった人が多いのでは
ないかと書かれていましたが、逆に言えばランクⅣさえクリアすればかなり
合格ラインに近づくので、問題に書かれていないことまで配慮はせず
条件を最低限満たすような設計が求められているような印象を受けました。
作文問題の省エネ関連については、「太陽光パネル、LED照明、Low‒Eガラスに関する記述は除く」とあり、定型文をコピペするような小手先の手法は通用しないというところが興味深かったです。