耐震等級は1~3まであり、3が最高ランクとなっています。
定義としては
耐震等級1:建築基準法をクリアした強度
耐震等級2:等級1の1.25倍の強度
耐震等級3:等級1の1.5倍の強度
これだけじゃ何もわからないので1つずつ解説します。
建築基準法で求められる耐震性能とは、
震度5程度の中地震なら損傷しない、または多少の補修で今後も住み続けられます。
震度6以上の大地震だと倒壊の危険があるが、即座に倒壊はしないので避難できます。
というものです。つまり大地震がきたらもう住めません。
次に1.25倍や1.5倍は何かというと、ものすごく簡単に言えば壁の量です。
ただ、壁の量を1.5倍にしてしまうと、壁だらけで間取りの自由がなくなるので、
壁倍率というルールがあります。
壁倍率とは↓の図のように壁の種類ごとに耐震性能値が決められており、普通の壁なら1、筋交いが1本入っていれば2、筋交いが2本入っていれば4、というように1~5の壁倍率(能力値)が定められています。
※実際の数値は部材の種類や大きさで変わります。
ちょっと計算してみます。
壁倍率1が10m、2が5m、4が5mとすると、壁の量は1×10+2×5+4×5=40mとなります。
これとは別に、必要な壁の量が家の面積、形状、積雪地域の有無などにより決められます。そして
壁の量≧必要な壁の量 なら、等級1
壁の量≧必要な壁の量×1.25なら、等級2
壁の量≧必要な壁の量×1.5なら、等級3
となります。(他にも条件はありますが今回は省略します)
最後に最高等級の3はどのくらい強度があるかというと、
震度7が2回続いた熊本地震に対してさえ本体はノーダメージです。
ただ、地盤が弱かったせいで傾いた家もあるようです。
地盤の話はいずれ