前回のおさらいからです。
冬は約5割の熱が窓から逃げていくので、窓の断熱性能をあげるのが最優先です。
どうすれば安く対策できるかというと、
◆内窓を設置する
現在の窓が1枚ガラス窓であれば、内窓を設置することで疑似ペアガラスになります。
どのくらい断熱性能が向上するかというと、
上の写真のとおり、熱貫流率(熱の損失)が6.0→2.9で約2倍の断熱性能になります。
次にコストを考えてみます。
例えば、年間冷房費4万円、暖房費16万円の家で
1枚ガラスの窓(W1600×H1200)が
全部屋合計で10ヶ所あるとし、これらすべてに内窓を設置します。
内窓の設置費は6万円/1ヶ所程度なので合計60万円の初期費用がかかります。
これに対し削減される冷暖房費は、
入り込む日射熱71%が断熱性能向上により▲50%なので全体の約35%カットになり、4万円×35%=1.4万円/年の冷房費削減。
逃げ出す室内熱48%が断熱性能向上により▲50%なので全体の約25%カットになり、16万円×25%=4.0万円/年の暖房費削減。
合計で5.4万円/年の冷暖房費削減となります。
つまり11年で元がとれる計算になります。
併せて夏はすだれを設置(↓の記事参照)すればさらに削減可能です。
1枚ガラス窓の住宅に住んでいて、まだ11年以上住む予定があるのであれば、
一考の価値があると思います。