実は窓のサッシ種別(アルミ、樹脂)以外にも他の仕様によって
断熱性能(熱貫流率)がかなり違うので比較してみました
LIXILのHPには窓の断熱性能の詳しい資料が公開されています
これを見ると断熱性能を左右する要素としては以下であることが分かります
(性能が良い順に列記)
1.窓の開き方
他要素が最高仕様の場合
開き窓>勝手口ドア(中桟(※)付き)>引違い窓>上げ下げ窓
他要素が最低仕様の場合
勝手口ドア(中桟付き)>上げ下げ窓>引違い窓>開き窓
※中桟とは↓
2.ガラスの種類
Low-Eグリーン色>Low-Eクリア色>防犯ガラス(※)>普通ガラス
※室外側が合わせガラス(3mm+3mm)で室内側が1枚ガラス
3.中空層の種類
(クリプトンガラス)>アルゴンガス>乾燥空気
クリプトンガラスはトリプルガラス窓のみの仕様
4.スペーサーの種類(※)
樹脂スペーサー>アルミスペーサー
※ガラスとガラスの間隔を取るための部材
これを基に例えばエルスターS(カタログ値1.27)で
窓の開き方による性能を比較すると
開き窓(縦すべり出し等)
熱貫流率:1.27~2.87W/(㎡・K)
勝手口ドア(※中桟付き)
熱貫流率:1.41~1.94W/(㎡・K)
引違い窓
熱貫流率:1.46~2.84W/(㎡・K)
上げ下げ窓
熱貫流率:1.58~2.67W/(㎡・K)
というようになります
ちなみに最高性能(1.27)の仕様は
開き窓、Low-Eグリーン色、アルゴンガス、樹脂スペーサーです
一方、最低性能(2.87)の仕様は
開き窓、普通ガラス、乾燥空気、アルミスペーサーです
◆まとめ
カタログ値の1.27に比べて、仕様によっては
2.87(56%性能ダウン)になることもありえますので
設計段階では要チェックです