uma-chuのブログ

HEAT20 G3。総2階建45坪。UA値0.24。C値0.20。天井:CF400mm。外壁:CF105mm+ネオマフォーム50mm。床:ネオマフォーム100mm。窓:サーモスX(トリプル)。玄関:グランデル2(ハイグレード仕様)。ダクトレス第一種換気(passiv fan)。太陽光5kw(パナソニック)。耐震等級3。維持管理等級3。劣化対策等級3。外装:ガルバ鋼板。内装:珪藻土壁、さらりあ~と、クリアトーン12SⅡ。サンルーム。バルコニー。2台用カーポート。総額3,350万円

工法による断熱性能の違い

在来工法、2×4(ツーバイフォー)工法、2×6(ツーバイシックス)工法
について、それぞれ充填断熱を行った場合の断熱性能を比較します。

それぞれの工法の違いについては省きますが、大雑把に言うと
構造体(柱・根太)の厚みが変わるので、それによって断熱材を
充填できる厚みも変わります。

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■外壁について比較
断熱材は発泡ウレタンフォーム(熱伝導率0.026W/m・K)を使用する場合を
想定します。

●在来工法(構造体の厚み(=断熱材の厚み)105mm

構造体による断熱材が入らない割合 17%
断熱材部分の熱貫流率 0.232 W/㎡・K
構造体部分の熱貫流率 1.032 W/㎡・K
総合熱貫流率 0.368 W/㎡・K


●2×4工法(構造体の厚み(=断熱材の厚み)89mm

構造体による断熱材が入らない割合 20%
断熱材部分の熱貫流率 0.271 W/㎡・K
構造体部分の熱貫流率 1.159 W/㎡・K
総合熱貫流率 0.448 W/㎡・K


●2×6工法(構造体の厚み(=断熱材の厚み)140mm

構造体による断熱材が入らない割合 20%
断熱材部分の熱貫流率 0.177 W/㎡・K
構造体部分の熱貫流率 0.831 W/㎡・K
総合熱貫流率 0.308 W/㎡・K


◆断熱性能比較

2×4工法(▲22%)<在来工法(±0)<2×6工法(+16%)


■床について比較
断熱材は押出法ポリスチレンフォーム保温板(熱伝導率0.028W/m・K)を
使用する場合を想定します。

●在来工法(構造体の厚み(=断熱材の厚み)105mm

構造体による断熱材が入らない割合 15%
断熱材部分の熱貫流率 0.246 W/㎡・K
構造体部分の熱貫流率 0.886 W/㎡・K
総合熱貫流率 0.239 W/㎡・K(温度差係数0.7)


●2×4工法(構造体の厚み(=断熱材の厚み)89mm

構造体による断熱材が入らない割合 13%
断熱材部分の熱貫流率 0.286 W/㎡・K
構造体部分の熱貫流率 0.979 W/㎡・K
総合熱貫流率 0.263 W/㎡・K(温度差係数0.7)


●2×6工法(構造体の厚み(=断熱材の厚み)140mm

構造体による断熱材が入らない割合 13%
断熱材部分の熱貫流率 0.188 W/㎡・K
構造体部分の熱貫流率 0.735 W/㎡・K
総合熱貫流率 0.181 W/㎡・K

◆断熱性能比較

2×4工法(▲10%)<在来工法(±0)<2×6工法(+24%)

 

屋根の場合は垂木部材の厚みに左右されますが、どの工法でも部材寸法を
選べますので、性能に差はありません。


◆まとめ
在来工法と比べて
外壁の場合は2×4工法が▲22%、2×6工法が+16%
 床の場合は2×4工法が▲10%、2×6工法が+24% となりました。

2×4工法は断熱面でやや不利になりそうです。