uma-chuのブログ

HEAT20 G3。総2階建45坪。UA値0.24。C値0.20。天井:CF400mm。外壁:CF105mm+ネオマフォーム50mm。床:ネオマフォーム100mm。窓:サーモスX(トリプル)。玄関:グランデル2(ハイグレード仕様)。ダクトレス第一種換気(passiv fan)。太陽光5kw(パナソニック)。耐震等級3。維持管理等級3。劣化対策等級3。外装:ガルバ鋼板。内装:珪藻土壁、さらりあ~と、クリアトーン12SⅡ。サンルーム。バルコニー。2台用カーポート。総額3,350万円

構造計算書の確認

工務店から構造計算書が送られてきたので確認しました。
こちらの要望として耐震等級3(基準の1.5倍の値で最高等級)になる
ようにお願いしていたので、その確認です。
住宅の耐震規定には5つのステップがあり、それを等級ごとに定められる
基準値をすべてクリアできて初めて等級が決まります。

1.壁量の計算
最も重要な項目であり、耐震上有効な壁の長さ×壁倍率の合計が必要等級の
値より多ければクリアです。
必要な壁量はざっくり言うと
等級値×地震係数×地盤係数×屋根種別係数×階ごとの床面積=必要壁量
となります。ちなみに地盤の状態が悪かったり、瓦等の重たい屋根材を使うと
耐震等級3はほぼ不可能となります。

2.四分割法での壁量の計算
配置した壁がX方向の左右4分の1の部分、Y方向の上下4分の1の部分に
おいて、それぞれ必要壁量が確保されているかの確認です。
要はバランスよく壁が配置されているかの確認です。

3.偏心率の確認
配置した壁が建物全体に対して偏っていないかの確認です。
同じくバランスよく壁が配置されているかの確認です。

4.接合部の確認
筋交い等の耐震部材を適切な金物で接合されているかの確認です。

5.床倍率の計算
階ごと、XY方向において必要な床量が確保されているかを計算します。
吹抜けがあると不利になります。

上記の5つの条件を満たすように壁を配置した図面が↓です。

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1階壁配置図

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2階壁配置図

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筋交いによる断熱欠損を無くすため、外壁部は面材耐力壁のみで
構成したかったのですが、耐震等級3のため相当の壁量が必要に
なり、面材耐力壁+筋交いという部分もでてきてしまいました。

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とりあえずは計算の結果、最高等級である耐震等級3を確保できました。
耐風等級については耐震等級3ならほぼ確実に最高等級の2になります。