uma-chuのブログ

HEAT20 G3。総2階建45坪。UA値0.24。C値0.20。天井:CF400mm。外壁:CF105mm+ネオマフォーム50mm。床:ネオマフォーム100mm。窓:サーモスX(トリプル)。玄関:グランデル2(ハイグレード仕様)。ダクトレス第一種換気(passiv fan)。太陽光5kw(パナソニック)。耐震等級3。維持管理等級3。劣化対策等級3。外装:ガルバ鋼板。内装:珪藻土壁、さらりあ~と、クリアトーン12SⅡ。サンルーム。バルコニー。2台用カーポート。総額3,350万円

充填断熱と外張断熱のメリット・デメリット

マイホーム計画は農地転用の許可待ちのため休憩中です。
久しぶりに他の話題に触れます。

外壁における充填断熱と外張断熱のそれぞれのメリット・デメリット
について紹介します。

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充填断熱とは:柱と柱の間に断熱材を敷き詰める工法です。
◆メリット 
 昔ながらの工法なのでどのハウスメーカーでも対応できて安価。
 吹付でも成形板でもすべての種類の断熱材を使用できる。
 断熱材の厚みを取れる(最低でも105mm)
 外壁材を直接躯体に留めることができるので、窯業系サイディング
 等の重たい外壁でもずり落ちる心配がない。

◆デメリット
 柱・梁・コンセント等、外壁表面積における約17%が断熱欠損となる。
 (断熱欠損といっても木材自体に多少の断熱効果があるので、性能値で
  いうと約13%減です)
 グラスウール等の成形材を使用する場合は窓やコンセント回り等の切り
 欠きが難しく隙間ができる(=結露リスク)

外張断熱とは:柱の外側と外壁の間に断熱材を張り付ける工法です。
◆メリット
 外壁表面積のすべてを断熱できるので断熱欠損が生じない。
 隙間ができる心配もなく気密が取りやすい。
 柱・梁等も断熱されるので構造体が長持ちする。 

◆デメリット
 比較的新しい工法なので対応できるハウスメーカーが限られる。
 手間がかかるため高価。
 基本的にボード状の断熱材しか使用できない。
 断熱材の厚みは60mm程度が限度。
 外壁材と躯体の間に断熱材が入り、外壁材の留めが弱くなり窯業系
 サイディング等の重たい外壁だとずり落ちる危険がある。 

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◆まとめ
 結局のところお互いのメリット・デメリットがそれぞれ逆転する
 というのが結論ですので、どちらがいいとは言い切れません。
 ただし「金額に多少余裕がある」「外壁はガルバリウム鋼板等の軽い金属材」
 「断熱材はネオマフォーム」という条件であれば、外張断熱をおすすめします。

1.ガルバリウム鋼板ならずり落ちる心配もなし。
2.ネオマフォームは耐火性もあり、高性能グラスウールの約2倍の断熱性能
  があるので50mmで充填断熱と同等以上の性能を発揮できる。

以上より外張断熱のデメリットを無くしたうえで、メリットだけを享受できる
からです。そもそもお金があるなら充填+外張のダブル断熱にするという
選択肢も出てきますが、ダブル断熱だとイニシャルコストが跳ね上がり、
ランニングコスト削減で取り返せないだろうという問題も出てきます。