uma-chuのブログ

HEAT20 G3。総2階建45坪。UA値0.24。C値0.20。天井:CF400mm。外壁:CF105mm+ネオマフォーム50mm。床:ネオマフォーム100mm。窓:サーモスX(トリプル)。玄関:グランデル2(ハイグレード仕様)。ダクトレス第一種換気(passiv fan)。太陽光5kw(パナソニック)。耐震等級3。維持管理等級3。劣化対策等級3。外装:ガルバ鋼板。内装:珪藻土壁、さらりあ~と、クリアトーン12SⅡ。サンルーム。バルコニー。2台用カーポート。総額3,350万円

5地域におけるHEAT20G2の壁

いろいろな物件のUA値計算をしていると窓を樹脂トリプルにしたところで

どうやら壁の付加断熱をしないとUA値0.40くらいが限度ということが

分かってきました。

例えば以下の付加断熱無しのトップクラス性能の住宅で計算してみると

UA値は0.37となり、5地域のHEAT20G2グレードである0.34に届きません。

縦10.92m×横5.46mの総2階建て延床36坪(在来工法)

壁:アクリアウールアルファ36k t105(熱伝導率=0.032)

天井:アクリアウールアルファ36k t210(熱伝導率=0.032)

床:ネオマフォーム t100(熱伝導率=0.02)

窓:APW430+(樹脂サッシ+トリプルガラス)外壁の15%面積

玄関ドア:イノベストD70(採光無し)

玄関・浴室土間:スタイロフォームAT(熱伝導率=0.028)5畳

 

もう少し調整して、窓の面積を外壁の15%→10%に減らしてもUA値0.35

わずかに届きません。

さらに天井断熱材の厚みを2倍にするとUA値0.34でぎりぎりクリアです。

垂木の間に断熱材をはめこむ屋根断熱だと垂木部分の熱損失が大きく、

確実にアウトになるでしょう。

 

◆まとめ

付加断熱無しで5地域でHEAT20G2を達成する条件

1.壁・天井はアクリアウールα(熱伝導率0.032)

2.天井断熱

3.床はネオマフォームやフェノバボード等の最高性能品厚み100(熱伝導率0.02)

4.窓は樹脂トリプルで外壁面積の10%以下、玄関ドアも最高性能品で採光無し

5.土間部分は合わせて5畳以下

それでも建物の形状によっては達成不可という非常に厳しいラインです。