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HEAT20 G3。総2階建45坪。UA値0.24。C値0.20。天井:CF400mm。外壁:CF105mm+ネオマフォーム50mm。床:ネオマフォーム100mm。窓:サーモスX(トリプル)。玄関:グランデル2(ハイグレード仕様)。ダクトレス第一種換気(passiv fan)。太陽光5kw(パナソニック)。耐震等級3。維持管理等級3。劣化対策等級3。外装:ガルバ鋼板。内装:珪藻土壁、さらりあ~と、クリアトーン12SⅡ。サンルーム。バルコニー。2台用カーポート。総額3,350万円

UA値 Q値の変換

エアコン機器の選定を行うには建築家 松尾和也氏が発案した

必要暖房能力(kW) = (Q値 + C値/10) x 暖房面積 x
(設定室温 – その地域の年間最低温度)/1,000

という式を使うのが非常に理にかなっていておすすめですが、

この式が使いづらい理由はQ値を使用するという点です。

昨今の住宅断熱指標はUA値が主流になっていてQ値を出す
ハウスメーカー工務店はほとんどないのが現状です。

 

そこでUA値をQ値に変換する簡易式を作ってみました。

まず言葉の定義ですが、

UA値=家全体の熱損失÷外皮表面積(換気による熱損失を含まない

Q値=UA値=家全体の熱損失÷延床面積(換気による熱損失を含む

 

つまり、Q値×延床面積=UA値×外皮表面積+換気熱損失となり、

Q値=(UA値×外皮表面積+換気熱損失)÷延床面積 で算出できます。

 

要は換気熱損失さえ分かれば誰でもUA値をQ値に変換できるということです。

しかしながら、この換気熱損失の算出が非常に複雑なのがネックです。

ちなみにこんな感じです。

f:id:uma-chu:20211210145640j:plain

 

そこで条件を決め打ちしてしまって極力簡略化した式を作ってみました。

条件:暖房器具はエアコン、換気回数は0.5回/h、第一種熱交換率80%

 

第3種換気の場合

換気熱損失(Qv)=0.1675×延床面積×平均天井高さ

 

第1種換気の場合

換気熱損失(Qv)=0.0839×延床面積×平均天井高さ

 

例えば第3種換気で延床130㎡、平均天井高さ2.5m、

UA値0.4、外皮表面積400㎡の住宅なら

Qv=0.1675×130×2.5=54.438W/K

Q値=(UA値×外皮表面積+換気熱損失)÷延床面積
Q値=(0.4×400+54.438)÷130=1.65 となります。

 

そしてこれを松尾式に当てはめると
必要暖房能力(kW) = (Q値 + C値/10) x 暖房面積 x
(設定室温 – その地域の年間最低温度)/1,000

必要暖房能力=(1.65+0.5/10)×130×(24-(-3)/1000=6.0kWとなり、

10畳用のエアコン1台+6畳用エアコン1台となります。

※C値=0.5、全館暖房、設定温度24度、最低温度-3℃で仮定

 

同様に第1種換気で計算すると

必要暖房能力=5.3kWとなり、

8畳用エアコン1台+6畳用エアコン1台となります。

◆まとめ
Q値=(UA値×外皮表面積+換気熱損失)÷延床面積
換気熱損失=0.1675×延床面積×平均天井高さ(第3種換気の場合)
換気熱損失=0.0839×延床面積×平均天井高さ(第1種換気の場合)

 

 

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