uma-chuのブログ

HEAT20 G3。総2階建45坪。UA値0.24。C値0.20。天井:CF400mm。外壁:CF105mm+ネオマフォーム50mm。床:ネオマフォーム100mm。窓:サーモスX(トリプル)。玄関:グランデル2(ハイグレード仕様)。ダクトレス第一種換気(passiv fan)。太陽光5kw(パナソニック)。耐震等級3。維持管理等級3。劣化対策等級3。外装:ガルバ鋼板。内装:珪藻土壁、さらりあ~と、クリアトーン12SⅡ。サンルーム。バルコニー。2台用カーポート。総額3,350万円

第一種換気vs第三種換気

住宅で使われる換気には第一種換気と第三種換気があります。

これらのメリットとデメリットを紹介します。

 

◆第一種換気(ダクト式)

給気と排気の両方を機械による強制換気を行う方式です。

この方式のすごいところは、熱交換器という装置もセットになっていて、

新鮮な空気を取り入れ、汚い空気を捨てるが両者の間で熱交換をするので、

空気の新鮮度は変わるが、温湿度は変わらないというものです。

LIXILのエコエア90という製品なら暖房時の熱交換率90%なので、下の図のように

室温20℃、外気温0℃の場合に外から新鮮空気を取り入れても18℃まで上がって室内に入ってきます。

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メリット

・熱交換を行うので、換気による熱損失が少なく、冷暖房費を抑えられる。

 エコエア90のカタログによれば年間36,000円お得となっている。

 (これはちょっと誇大広告のような気がします。)

・給気側にフィルターを設置するので、空気清浄機能も兼ねている。

デメリット

・設置費70~80万円とかなり高い。

・電気代も月1,000円と第三種換気の倍以上する。(これは熱交換による冷暖房費

 節約のほうが圧倒的に効果が高いので、デメリットとは言い切れない)

・2か月に1回程度フィルターを掃除しなければならない。

・フィルターを掃除しても汚れが落ちなくなったときの買い替えフィルターが高い

・天井内や床下にダクトを這わせているが、そのダクトの清掃が自分ではできない。

 (まめにフィルターを掃除していればダクトはそれほど汚れないと思うが)

・耐用年数(およそ15年)が来て壊れたあとの処理に困る。(本体を取り替えるか

 残置して第三種換気に切り替えるか)

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おすすめの製品としては熱交換率が90%と最高クラスであるLIXILのエコエア90

ローヤル電機のSE200RSです。

 

◆第一種換気(ダクトレス式)

第一種換気と第三種換気のいいとこ取りをした進化版第一種換気です。

具体的にはダクト不要で、後記の第三種換気のようにシンプルな形状ながら、

熱交換+空気清浄を行えるという夢のような方式です。

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メリット

・熱交換率はダクト式と変わらない90%であり、冷暖房費を抑えられる。

・フィルターを設置するので、空気清浄機能も兼ねている。

給気と排気が約1分毎に自動で切り替わるので、1部屋に1台でよい。

・電気代が年間5,000円程度と第三種換気と変わらない安さ。

・ダクトがないので、自分ですべて清掃できる。

デメリット

・設置費が部屋数×10万円程度かかる。

・2か月に1回程度フィルターを掃除しなければならない。

 

おすすめの製品は熱交換率が90%と最高クラスの日本スティーベルのLTシリーズ、

OK-DEPOTのpassiv fan、パッシブエネルギージャパンのせせらぎです。

 

◆第三種換気

排気のみ機械による強制換気とし、給気を自然換気で行う方式です。

下の写真のように壁に穴を空けて給気口とします。

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メリット

・設置費が全部で10万円程度と安い。

・電気代が年間5,000円程度と安い。

・メンテナンスがほとんど不要

デメリット

・熱交換できないので、外気がそのままの温度で流入し、冷暖房費がかかる。

・2か月に1回程度フィルターを掃除しなければならない。

・排気ファンを止めても、給気口は開いたままなので、外気が入り放題

 

以上より、多少の初期費がかかるものの、トータルコストや快適性、健康面からみると

おすすめは第一種換気ダクトレス式です。