省エネ等級についてようやく国交省が動き始めたようです。
省エネ等級4=最高等級=高断熱というハウスメーカーの
誇大広告に終止符を打たれる日もそう遠くはないでしょう。
具体的には現行の4に加えてZEH基準の5を新設して、
さらに上位の6、7の追加も検討しているようです。
おそらくHEAT20 G1~3と似たり寄ったりの基準値で6、7の数値を
定めてくるのではないでしょうか。
さて、ここまで来ると建物の断熱性能(=外皮性能)としての基準は完備
されますが、仮にHEAT20 G3だからといって高断熱住宅ではあっても、
省エネ住宅だとは言い切れません。
なぜなら外皮性能が良くても消費エネルギーが大きければ意味がありませんから。
G3性能でも効率の悪い冷暖房機器や給湯器を使っていては省エネになりません
という話です。
元々ZEHは省エネ+創エネで消費エネルギーを実質ゼロにするというのが
コンセプトのはずです。それがいつの間にか外皮性能を表すHEAT20 Gグループと
同列に扱われるようになったことで、ZEH=外皮性能の一基準と誤解されがちに
なっているのです。
予想ですが、今後各ハウスメーカーは断熱等級を一定まで上げる(5~6くらい?)
努力をしてくれると思います。しかし、最高等級の7はコストがかかりすぎて
割りに合わないので、省エネ設備付きの住宅を販売し、
一次エネルギー消費量等級アピールに方向転換してくると予想します。
パナソニックホームズとかヤマダホームズみたいな家電もグループ会社で
取り扱っているメーカーが有利でしょう。
一次エネルギー消費量については小難しいのでそのうち…