図面の中で基本であり、最も重要となるのが平面図です。木造の在来工法の場合は基本的に910mmグリッドで書いていきます。
◆最初に意識すること
・建物の最大外形を考える
敷地境界線から最低でも50cm、できれば1m空けるように計画します。
・駐車場と建物の配置を考える
自ずと玄関の位置も大体決まってきます。
・できるだけ正方形に近づける
外壁の面積が少なくなり、コストが削減できるうえ構造的にも安定します。
・総2階建てにする
1階だけの部分が出てくると、その部分だけで坪30万はアップしてしまうので、
総2階は必須です。
・水回りをできるだけまとめる。
上下階の手洗いやトイレの位置を揃えた方が給排水管が短くでき、コスト削減に
なります。
◆1階の居室はリビングとダイニングキッチンのみ
下手に部屋数を増やして細切れにするよりも、大きく整形の部屋を2つ連結させて
使い勝手をよくしました。リビング・ダイニングキッチン共に12.5畳です。
◆リビングは南面に窓を配置
窓際に造作机を配置することで、日当たりの良い外を眺めながら本が読めます。
2つ目の窓は高窓とすることで外からの視線を遮りつつ光を取り入れます。
◆キッチンは十分な作業スペース
システムキッチンは通常の255cmより大きい300cmタイプを採用。
ビルトインの食洗器も60cm幅の大型のものです。
キッチンカウンター、パントリー、窓台も設けて作業スペースを確保。
テーブル周りにも十分な通路幅を取り、ゆとりあるスペースです。
朝日を取り込むため窓は東側が多めです。
◆玄関、廊下、階段を一直線に通す
玄関から階段上まで視線が一直線に通るように計画し、広く見せます。
また階段踊り場の大窓からの光で廊下・玄関まで明るくなります。
◆下足箱にはコート掛けも併設
帰宅時に玄関でコートが脱げると便利です。
◆洗濯→干す→畳む→収納までを一室完結
洗濯室にサンルームを近接させ、服を畳む作業台、収納する棚を設けることで
洗濯から収納まで一室で完結するよう計画しました。
階段裏のスペースは高さがいらない洗濯機置き場に活用しています。
◆洗面は脱衣所と分離
家族が入浴中は洗面が使えないということのないように分けています。
◆トイレは部屋からできるだけ離す
音が届かないよう一番遠い位置に配置しました。また上下階のトイレ位置を
そろえてコスト削減です。
◆外構は駐車場と駐輪場を計画
2台用カーポートとは別に来客用の駐車スペースも確保しています。
駐輪場は玄関屋根を大きくすることで2台分確保しました。