家電量販店の家電アドバイザーみたいな方と話すると
大抵の方が「リビングが18畳なら18畳用のエアコンですねー」と
勧めてくると思います。
家の断熱性能なんてまるで考えず無断熱も断熱等級7もひとくくりにするかの
ような言いぶりです。
そこでエアコンの畳数表記はどのくらいの環境・性能に対してのものなのか
計算してみました。
条件:延床32坪総2階建て
床・土間:無断熱
屋根:無断熱
壁:無断熱
窓:アルミサッシ+単板ガラス(外壁面積の20%)
換気:第三種換気(0.5回/h)
で計算したところ、UA値は驚異の3.47!!
さらにC値5.0で仮定して
エアコンメーカーの畳数と能力が合うような外気温条件を探っていくと…
UA値3.47、C値5.0、三種換気、温度差21度で計算した場合
家全体(32坪=64畳)で約23kwの暖房能力が必要
畳数按分とエアコンの能力表記を比べると
6畳だと2.2kw必要(エアコン能力は2.2kw)
8畳だと2.9kw必要(エアコン能力は2.8kw)
10畳だと3.6kw必要(エアコン能力は3.6kw)
14畳だと5.0kw必要(エアコン能力は5.0kw)
とほぼ一致します。
結果:外気温と設定温度の差が21度のときが一番条件に近くなりました。
例えば、外気温0℃で設定温度21度とか外気温-2度で設定温度19度とかです。
設定温度19度はさすがに無理があるので外気温がマイナスにならない
温暖地域の無断熱住宅を基準にした表記という感じでしょうか。