玄関・廊下・ホールの考え方です。
1.道路に面して玄関ドアを設けない
これは人それぞれだと思いますが、玄関ドアを開けたときに通行人からの
視線を避けるためです。また玄関ドアを外から見られない位置に隠すことで、
防犯上の意味もあります。
2.玄関ドア上の窓から光を採り入れる
明るい玄関にしたいが、窓をつけると外からの視線が気になる。
これを解消するために玄関ドア上にFIX窓をつけました。
3.下足箱にもこだわり
下足箱には靴をしまう部分にはガラリ付きの扉で臭いがこもらないように
しました。そして玄関周りの壁と天井を消臭効果のあるさらりあ~とに
しています。
靴収納の他に、カサ掛けパイプ、コート収納、物収納といろんな収納を
兼ねています。
4.廊下は広く、階段まで一直線
玄関~廊下~階段までを一直線にすることで視線が抜けて広く見せる
ようにしています。また廊下幅は最小だと78cmですが、169cm取ることで
かなりゆとりを持たせています。普通は部屋を広く確保するために廊下を
狭めることが多いですが、ここは思い切って部屋を1つ減らして廊下を広く取る
という常識とは真逆をいきました。
5.2階ホールから各部屋へアクセス
2階の中心にホールを設け、そこから各部屋へアクセスできるようにすることで、
極力廊下を設けず面積を有効活用しています。
ホールには手洗い、冷蔵庫も設け、ちょっとした飲食も1階まで下りずに可能
です。
6.階段踊り場に大窓
階段の踊り場の高い位置に大窓を設けることで、
1~2階の廊下・玄関・ホール・階段すべてに光を採り入れられるように
しました。この窓は約160cm角のトリプルガラス窓でペアガラスの内窓も設置
することで5重ガラスの超断熱窓としています。
この窓は踊り場床から約170cmの高さにあるため、家の中からは見えず、
外から見ても2階の天井しか映らないため、透明にしています。
以上が玄関・廊下・ホールの考え方です。先に部屋を配置して残りを廊下にすると
あまりいい廊下を計画できません。まずは廊下を一直線に通した方がシンプルで
気持ちのいい間取りになると思います。