3月に入ってからは暖房を早朝の2時間だけにし、
3月15日からは完全に暖房をストップさせました。
晴れていて最高気温が16℃あれば
全室20~22℃あります。
トータルの暖房期間としては12月~3月中旬の
約3ヶ月半となりました。
旧居は10月下旬~4月中旬の半年近くも暖房していたので、
断熱性能の高さを実感するばかりです。
3月に入ってからは暖房を早朝の2時間だけにし、
3月15日からは完全に暖房をストップさせました。
晴れていて最高気温が16℃あれば
全室20~22℃あります。
トータルの暖房期間としては12月~3月中旬の
約3ヶ月半となりました。
旧居は10月下旬~4月中旬の半年近くも暖房していたので、
断熱性能の高さを実感するばかりです。
住宅の断熱性能を表すUA値は
建物全体の熱損失(※1)÷外皮面積(※2)で表されます。
※1:床(基礎)+外壁+天井(屋根)+窓からの熱損失の合計
※2:床(基礎)+外壁+天井(屋根)+窓の面積の合計
今回はこのUA値が建物の形状によって、どのくらい変化があるのかを
シミュレーションしてみました。
◆断熱仕様
床:高性能グラスウール 105mm
壁:高性能グラスウール 105mm
天井:高性能グラスウール吹込み 200mm
窓:外壁の15% アルミ樹脂Low-E複層ガラス
◆計算モデル(延べ床40坪)
1.正方形(総2階)
2.正方形(下家あり)
3.長方形(総2階)
4.長方形(下家あり)
5.L形(総2階)
6.L形(下家あり)
◆計算結果(UA値)
1.正方形(総2階) 0.513(基準値)
2.正方形(下家あり) 0.491(▲4.3%)
3.長方形(総2階) 0.523( +1.9%)
4.長方形(下家あり) 0.503(▲1.9%)
5.L形(総2階) 0.532( +3.7%)
6.L形(下家あり) 0.511(▲0.4%)
UA値としては正方形(下家あり)が一番性能が良く、
L形(総2階)が一番悪くなりましたが、比率的には
それほど差はありませんでした。
しかし、これはUA値=外皮面積当たりの熱損失であるため、
外皮面積が大きくなるほど見かけ上は良く見えてしまうためだと
思われます。
実際の冷暖房費に影響する建物全体の熱損失では以下のようになります。
◆計算結果(建物全体の熱損失)
1.正方形(総2階) 161(基準値)
2.正方形(下家あり) 168(+4.3%)
3.長方形(総2階) 172(+6.8%)
4.長方形(下家あり) 180(+11.8%)
5.L形(総2階) 184(+14.3%)
6.L形(下家あり) 192(+19.3%)
建物全体の熱損失では正方形(総2階)に比べて
L形(下家あり)では19.3%も増加することになりました。
これは全館空調の場合は冷暖房費がそのまま+19.3%増しに
なることを意味します。
さらにL形(下家あり)はUA値では優秀だったにも関わらず、
建物全体の熱損失では最下位というUA値のマジックにかかっています。
同じ40坪の住宅でも形状によっては2割近く冷暖房費が変わることが
ありますので、できるだけシンプルな形状に近づけることが
省エネへの近道となります。
2月分の電気代の請求がきたので公開します
◆概要
大人2人、子供2人、延床45坪
オール電化(エコキュート、IHクッキング)
太陽光5kw(設置費用:1,597,904円(税込))
電気料金体系:北陸電力くつろぎナイト12
基本料金 :1,650円
平日昼間 :35円/kw(7~9月)
平日昼間 :25円/kw(上記以外)
休日昼間 :20円/kw
夜間 :13円/kw
◆2021年2月分
電気代請求額 11,578円(599kw)
太陽光消費額 1,503円(58kw)
(夏季31円/kw、他24円/kwをベースに調整費+再エネ金で推定)
太陽光売電額 6,174円(294kw)
太陽光による累計回収額68,381円
イニシャルコスト回収まであと1,529,526円
晴れの日があったので無暖房や発電できる日が出てきて
好転しました。来月は請求額と売電額が同じくらいになりそうな
気がします。
リフォームで内窓を設置した場合どのくらい省エネできるのか。
ブログを始めた当初は、以下のようなざっくりとした記事を書きましたが
今回はもう少し詳細にシミュレーションしてみました。
◆概要
アルミサッシ+単板ガラスの窓すべて(13か所21㎡)に
内窓(樹脂サッシ+Low-e複層ガラス)を設置した場合の冷暖房費削減費を
シミュレーションしました。
◆比較対象
既存サッシ:アルミサッシ+単板ガラス(熱貫流率:6.51W/㎡・k)
内窓(LIXILインプラス):樹脂サッシ+Low-e複層ガラス
(内窓設置後の窓全体の熱貫流率:1.61W/㎡・k)
内窓価格:530,200円 ネット通販サイトより引用(取付費・税込)
※熱貫流率はLIXILサイトより引用
◆計算モデル
地域 :福井県
延床 :40坪程度
窓数 :13か所
窓面積:21㎡
空調 :24時間全館空調、エアコン(APF5.0)
空調期間: 7~8月 冷房 26℃設定
10~5月 暖房 22℃設定
設定温度と外気温の累計:3,012.5℃・日/年
電力単価:27円/kwh
※日射熱取得率やその他発熱は考慮しない
◆計算結果(冷暖房費削減費)
((6.51-1.61)W/㎡・k)×21㎡×3012.5℃/年×27円/kW×24h÷1,000=200,900円/年
200,900円÷5.0(エアコンAPF)=40,180円/年
◆計算結果(初期費回収期間)
530,200÷40,180=13.2年
◆まとめ
シミュレーションの結果、内窓設置費の530,200円を回収するには
約13年かかることが分かりました(24時間空調時)
個人的には、これくらいなら費用対効果は妥当ではないかと思います。
費用対効果の面からバルコニーの必要性を考えてみます。
まず、バルコニーを2階に設置した場合のメリットとして
1.布団が干せる
2.洗濯物が干せる
3.エアコンの室外機が置ける
4.1階窓の庇代わりになる
の4つが考えられます。
このうち費用に関係する3と4を主に考えていきます。
●バルコニー設置費用
まず、バルコニーの設置費用は最もデザインがダサいシンプルな
三協アルミのオルネ 1.5間×3尺(2.7m×0.9m)をベースにします。
定価:221,000円×72%(値引・設置費)×10%(消費税)≒175,000円
●エアコンの室外機が置けることによる設置費用のコストダウン
エアコンを2階に設置する場合、バルコニーがないと室外機を1階まで
下ろすことで、配管が延長されて追加料金がかかりますが
バルコニーがあれば標準料金で収まります。
冷媒管、ドレン管、化粧カバーをそれぞれ3.5m延長した場合
23,300円×5回(50年分)≒▲117,000円(ヤマダウェブコムより)
●1階窓の庇代わりになることによるコストダウン
バルコニーの奥行きが約90cmあるため1階に窓がある場合は庇の
代わりになり、シェードを掛ける必要がなくなります。
もしバルコニーがなかった場合は窓にフック付きの小庇が必要と想定します。
LIXIL ユニット庇(キャピアA型)1ヶ所 ▲40,000円
yahooショップ 日よけシェード 1ヶ所 ▲3,000円
◆まとめ
バルコニー設置費用-エアコン設置追加費用-1階窓庇費用
175,000-117,000-40,000-3,000=15,000円
目に見えるコストとしては15,000円オーバーしましたが、
これらから残りの1.布団が干せる、2.洗濯物が干せる
にも利用できると考えた場合は、バルコニーを設置した方がお得と
言えるのではないでしょうか。
※布団や洗濯物の外干しに反対派の人にはメリットはありません
我が家は北南東が空いていて、西のみ空き家があったのですが
先日、取り壊され東西南北4方とも空いてしまいました。
おかげで見晴らしは良くなったのですが、今まで以上に西日が差すことに
なるので、夏の日射対策をしっかりしなければなりません。
それに加えて気づいたのが、風通しも良くなることで
強風時にはダクトレス第一種換気設備に外気が逆流してきます。
ダクトレス換気設備(passiv fan)は70秒ごとに給気と排気が入れ替わるの
ですが、強風時には排気時も外気が入ってきて、常時給気となってしまい
熱交換が行われず、第三種換気もどきとなってしまうことが分かりました。
外気温0℃くらいのときに、ダクトレス換気に手を当ててみると
冷たい風がじんわりと侵入して室温もいつもより1~2℃低いような
気がします。
特に対策のしようもないので、西面に新しく家が建つことを祈るのみです。
在来工法、2×4(ツーバイフォー)工法、2×6(ツーバイシックス)工法
について、それぞれ充填断熱を行った場合の断熱性能を比較します。
それぞれの工法の違いについては省きますが、大雑把に言うと
構造体(柱・根太)の厚みが変わるので、それによって断熱材を
充填できる厚みも変わります。
■外壁について比較
断熱材は発泡ウレタンフォーム(熱伝導率0.026W/m・K)を使用する場合を
想定します。
●在来工法(構造体の厚み(=断熱材の厚み)105mm)
構造体による断熱材が入らない割合 17%
断熱材部分の熱貫流率 0.232 W/㎡・K
構造体部分の熱貫流率 1.032 W/㎡・K
総合熱貫流率 0.368 W/㎡・K
●2×4工法(構造体の厚み(=断熱材の厚み)89mm)
構造体による断熱材が入らない割合 20%
断熱材部分の熱貫流率 0.271 W/㎡・K
構造体部分の熱貫流率 1.159 W/㎡・K
総合熱貫流率 0.448 W/㎡・K
●2×6工法(構造体の厚み(=断熱材の厚み)140mm)
構造体による断熱材が入らない割合 20%
断熱材部分の熱貫流率 0.177 W/㎡・K
構造体部分の熱貫流率 0.831 W/㎡・K
総合熱貫流率 0.308 W/㎡・K
◆断熱性能比較
2×4工法(▲22%)<在来工法(±0)<2×6工法(+16%)
■床について比較
断熱材は押出法ポリスチレンフォーム保温板(熱伝導率0.028W/m・K)を
使用する場合を想定します。
●在来工法(構造体の厚み(=断熱材の厚み)105mm)
構造体による断熱材が入らない割合 15%
断熱材部分の熱貫流率 0.246 W/㎡・K
構造体部分の熱貫流率 0.886 W/㎡・K
総合熱貫流率 0.239 W/㎡・K(温度差係数0.7)
●2×4工法(構造体の厚み(=断熱材の厚み)89mm)
構造体による断熱材が入らない割合 13%
断熱材部分の熱貫流率 0.286 W/㎡・K
構造体部分の熱貫流率 0.979 W/㎡・K
総合熱貫流率 0.263 W/㎡・K(温度差係数0.7)
●2×6工法(構造体の厚み(=断熱材の厚み)140mm)
構造体による断熱材が入らない割合 13%
断熱材部分の熱貫流率 0.188 W/㎡・K
構造体部分の熱貫流率 0.735 W/㎡・K
総合熱貫流率 0.181 W/㎡・K
◆断熱性能比較
2×4工法(▲10%)<在来工法(±0)<2×6工法(+24%)
屋根の場合は垂木部材の厚みに左右されますが、どの工法でも部材寸法を
選べますので、性能に差はありません。
◆まとめ
在来工法と比べて
外壁の場合は2×4工法が▲22%、2×6工法が+16%
床の場合は2×4工法が▲10%、2×6工法が+24% となりました。
2×4工法は断熱面でやや不利になりそうです。