災害時の備えとして蓄電池やEVのCMをよく目にするようになりました。
先日もうちに蓄電池の営業が来られました。
災害時の利便性はさておき、今回はコストだけに着目した蓄電池導入の試算です。
蓄電池は基本的に昼間に太陽光で発電して、自家消費分を除いた分を
売電せずに蓄電して夜間に使用するというものです。
つまり、夜間電力単価>>>売電単価となればコスト的には蓄電池を導入する価値があるということになります。
まずは北陸電力の単価です。(2022.10月時点)
◆契約内容:くつろぎナイト12
夜間電力単価:12.5円/kWh
燃料調整単価:8.28円/kWh
再エネ賦課金:3.45円/kWh
夜間総合単価:24.23円/kWh
次に売電単価は2022年度時点で17円/kWhです。
つまり、これらの差額で蓄電池の導入費用を回収できればお得ということになります。
24.23-17=7.23円
例えば10kWの大容量太陽光パネルで10年間使ったとして、
売電分を丸々蓄電に回すと、、、10,800kW×10年×7.23円=約78万円
蓄電池の導入費用は150~200万円と言われているので、補助金を活用したところで
元を取るのはどうがんばっても無理そうです。
10年間の売電単価固定期間が終わったときに蓄電池を導入すれば計算上は
10年未満で回収も可能ですが、今度は太陽光がそんなにもつのか、という
問題もありますので、やはり現時点ではコスト的に蓄電池導入はお得とは
言えないと思います。