建物の断熱性を上げれば冷暖房費は下がるけれども
初期費用がかかります。
以前、書いた記事ではトリプルガラスや付加断熱の
採用は初期費用を回収するのに130年超かかると試算
しました。
uma-chu.hatenablog.comしかし、これは温暖地域とされる福井県での試算で
他の地域ではどうなのか、さらにそこから最もコスパ
のよいQ値はいくつなのか考えてみました。
【対象地域】
札幌、仙台、東京、大阪、福岡
【条件】
建物:45坪(149㎡)総2階建て
設定温度:夏季26℃(平均外気温が26℃を超える月)
冬季22℃(夏季以外で22℃を下回る月)
空調方式:24時間全館空調エアコン(APF5.0)
想定居住期間:40年
【設定温度と外気温の差の計算】
まずは気象庁の2018年度の平均外気温を参考に
地域ごとの設定温度との差の累計を算出します。
札幌:4543℃・日
仙台:3250℃・日
東京:2436℃・日
大阪:2439℃・日
福岡:2339℃・日
こう見ると一番冷暖房負荷の大きい札幌と小さい福岡では
約1.9倍の差があります
※あくまで平均外気温で計算しているため日中30℃でも
夜間25℃なら冷房負荷無しということにしています
次回へ続きます