部屋の扉を選ぶときに迷うのが引き戸にするか引き戸にするか。
それぞれの特徴を紹介します。価格は大建工業の製品代(税込)
のみとし、取付料は大工さんの基本料に含まれるため除きます。
◆引き戸 24,200円~66,000円
吊り戸(ハンガードア)とレールタイプがあります。
吊り戸は上部に扉を吊るための大きな金具が見えてきます。
金具を隠すために壁内に納めてしまう方法もありますが、
故障時に壁を壊さないといけないのでおすすめしません。
吊るため床面にはレールがなくフラットなので、段差もできず
ホコリも溜まりません。ただ上から吊るだけなので、
レールタイプに比べると多少のぐらつきがあります。
レールタイプは扉の上下にレールを付けてはめこむので、
吊り戸のように大きな金具が見えず、すっきりとした見た目に
なります。床面にはレールによる段差ができて、バリアフリーには
適しません。
両タイプとも開き戸に比べると開閉にやや力がいります。
◆開き戸 20,200円~60,000円
扉が弧を描くように動くので、扉回りにある程度のスペースが
必要となります。また、開く方向を間違えてつけてしまうと
開けたときに人とぶつかってしまうことがあります。
開き戸は室内側に開くようにするのが原則です。
廊下側に開いてはいけません。ただし、トイレのみ中で人が
倒れたときに入れなくなるので廊下側に開くようにします。
(ここは間違えることが多いので要注意です)
また開いた扉が壁に当たらないように「戸当たり」という金物が
セットでつきます。壁につけたり、床に埋め込んだりするものが
ありますが、意外と目立つのでおすすめはマグネット式で床に
埋め込むタイプです。
扉が近づくと磁力により床から飛び出して扉を止めてくれます。
そのまま固定されるので扉を開けっ放しにもできます。
開き戸はハンドルや色の種類が豊富なので、こだわりが出ます。
開く→歩く→閉めるという動作になるのでバリアフリーには適しません。
◆まとめ
引き戸と開き戸のどちらが良いということはありませんが、
扉回りが狭かったり、近くに棚などがある場合は引き戸で、
他は開き戸にしてコストダウンというのがおすすめです。
◆おまけ(折れ戸)4枚折れ戸 50,900円~
主に収納につけられる扉です。
ほぼ横幅いっぱいまで開くことができる代わりに、可動中は
扉に指を挟む危険があるので、子供がいる場合は注意が必要です。
また、収納自体に本当に扉が必要なのかよく考えることも大事です。
扉を無くしてオープン収納とすれば、中が見える代わりに、
扉分のコストダウン、中に湿気がこもらないというメリットもあります。
(外壁側に収納を設けると特に湿気がこもるので、扉の代わりに
ロールスクリーンをつけてもいいと思います)