ダイニングキッチンを計画する際に気を付けたことです。
1.作業スペースを最大限に広くとる
今の住まいで困っていることを妻に聞くと「作業するスペースも物を仮置きする
スペースもなく、ダイニングテーブルとキッチンも離れているため非常に不便」
とのことです。そこでまずはシステムキッチンの幅を通常の255cmタイプでは
なく、最大の300cmタイプを採用しました。
300cmタイプだと真ん中の作業スペースが広がるだけでなく、シンク横にも
50cmの作業スペースが生まれるため、かなり便利になります。
2.仮置きスペースを作る
料理の材料や作った料理を仮置きするためにキッチンの後ろに幅240cmの
カウンターを別途購入予定です。カウンターの下には収納の他にコンセントを
設け、レンジ、ケトル、コーヒーメーカー等の家電も置けるようにします。
また一部はオープンにしてごみ箱も置きます。実際には幅240cmの一枚もの
だと20万円くらいするので、120cm×2台で合計6万円くらいに抑える
つもりです。
3.キッチン台とカウンターの距離
キッチンとカウンターの距離は一人で作業する場合は振り向いて手が届く
75cmがベストです。100cmくらいあると振り向いて一歩踏み出さないと
届かない、60cmでは狭すぎます。よくキッチン関係の本で見かけるのは
「キッチンの引出しを開けるために100cmは必要」とありますが、
実際に引出しの前に立って引く人なんていません。横に立って引くものです。
4.システムキッチンの仕様
高さ:よく言われるのは身長÷2+5cmです。妻は168cmなので
168÷2+5=89→90cmです。というか、メーカー規格で最高で90cmです。
ここで注意が必要なのは身長だけでなく、キッチンマットやスリッパの
厚みも考慮しなければなりません。
よって、計算は身長+2cmくらいでしたほうがいいです。
高い分には厚底の内履きやスノコ板を敷いてでも後で対応できますが、
低いとどうしようもありません。
浄水器:後付けのものだとスペースを取るのでビルトインタイプのものとしています。
コンロ:オール電化予定なので、必然的にIHです。IHだと鍋が振れない代わりに
火が出ないので夏は暑くないみたいです。
食洗器:妻の希望で必須だと。容量もLIXILなら深底タイプ、タカラスタンダード
なら幅60cmの大きめのタイプで考えています。
5.キッチン窓・コンセント
キッチン台と吊り棚の間に大きめの窓を設けると手元が明るくなるうえに、
窓台に物を置くスペースもできます。さらに視線が抜けることでアイランド
キッチンに似た開放感を得ることができます。
(外からの視線が気になる場合は型ガラスにしましょう)
さらにキッチン台と窓台の間にコンセントを設けてハンドミキサー等も使える
ように計画しています。
6.冷蔵庫の開き方向
これを間違えると非常に不便になるので、新品で買うならいいですが、
引っ越しで持ってくるならシステムキッチンとの配置を考慮する必要があります。
7.パントリー
要冷蔵ではない食料品・調味料等を置くスペースです。
基本的にはパントリーから取り出し→カウンターに仮置き→使用となるので、
無理やりキッチンに近づける必要はありません。棚の1段の高さは注意が
必要で、最低でも2Lのペットボトルが立てられる35cm程度はあると
いいでしょう。
8.東面に高窓
朝食は光が差す明るい場所で摂りたいと思い、東側に大きめのFIX高窓を
設けました。高窓とすることで外からの視線を遮りつつ、背の高い食器棚を
置くこともできるので、一石二鳥です。
9.調湿・消臭ボード
家の中で一番匂いが出る部屋なので、惜しみなく壁・天井全面に
調湿・消臭ボードを使っています。
どちらも大建工業社製の壁:さらりあ~と、天井:クリアトーン12SⅡです。
10.リビングへの動線
匂い・音の問題からリビングとは別室として計画したものの、引き戸で
つながっているので、必要な時は廊下を介せずに両室を行き来できます。
以上がダイニングキッチンを計画する際に気を付けた点です。後で購入する家具家電を
多く置く部屋ですので、それらの使い勝手をイメージしながら計画すると
使い勝手のよい空間になると思います。