uma-chuのブログ

HEAT20 G3。総2階建45坪。UA値0.24。C値0.20。天井:CF400mm。外壁:CF105mm+ネオマフォーム50mm。床:ネオマフォーム100mm。窓:サーモスX(トリプル)。玄関:グランデル2(ハイグレード仕様)。ダクトレス第一種換気(passiv fan)。太陽光5kw(パナソニック)。耐震等級3。維持管理等級3。劣化対策等級3。外装:ガルバ鋼板。内装:珪藻土壁、さらりあ~と、クリアトーン12SⅡ。サンルーム。バルコニー。2台用カーポート。総額3,350万円

坪単価という罠

家を建てるとき、よく金額の目安とされるのが坪単価です。

坪単価とはその名のとおり、坪あたりの単価です。

まず、坪とは面積のことで910mm×1820mmの畳2枚分です。

1坪=2畳=約3.3㎡

3.3㎡、この3.3㎡ってどこの面積でしょう?

普通に考えれば、家の延床(のべゆか)面積の中の1坪です。

建築基準法上はこの延床面積に外構はもちろん、バルコニー、テラス、高さ1.4m以下の小屋裏、吹抜け部分は含まれません。

 

ですから、延床面積40坪とあれば、この40坪の他にバルコニー等がついていることを指します。

だけどなぜか、坪単価になるとバルコニー諸々も含めた単価でいうハウスメーカーが多いのです。

具体的に言うと、40坪の延床面積に10坪の吹抜け、10坪の外構がある家が2400万円の場合、2400÷(40+10+10)=坪単価40万円と広告するハウスメーカーが実在するのです。

坪単価を安く見せようとする罠です。「そんなの詐欺だ」と思われるかもしれませんが、ハウスメーカーが言い張る坪の定義は今のところ自由なので、なんとでも言われてしまうのです。

ある程度良心的なところだと、延床面積=40坪、施工面積50坪と表示されています。施工面積とは延床面積+バルコニー、テラス、外構のことが多いです。

吹抜け部分は含まれないし、小屋裏については微妙なところです。

 

次に具体例を見てみます。

北陸においてローコスト住宅で有名なウッドライフホームのHPです。

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 坪単価27.7万円

一見すると100坪くらい建てられるんじゃないかと思うくらい安いです。

大事なのはそれ以外の小さい文字です。

・まずは(税抜)→実際は10%増しです。

・そして50坪を超えるプランの価格らしいです。→49坪以下は割高になります。

・坪数によって本体単価が異なります。→坪数が少ないほど割高になります。

・商品によって本体単価が異なります。→標準仕様以外はオプション加算です。

・地盤調査含まれておりません。→地盤調査が別途なうえに、地盤補強まで別途です。

大抵、地盤調査の結果、耐力不足なので補強しろと煽ってきます60万円くらい。

・門塀工事、屋外電気配線、屋外給排水工事、下水道接続工事、雨水排水工事、

 その他諸費用等は含まれておりません。→逆に何が含まれてるっていうんだ。

これらを加味すると実際は坪単価50万円前後はするんじゃないかと思います。

大事なのはメーカーが表示する坪単価の回りに書いてある小さな文字の意味をよく考えることです。

 

ちなみに個人的には、ごく標準的な注文住宅を建てるなら坪単価の計算式として、

55万円×坪数(延床)+30万円×(バルコニー、小屋裏、吹抜け等延床以外の面積)+地盤改良費60万円+外構・諸経費150万円くらいみておく必要があると思います。