ハウスメーカーと工務店と設計事務所のそれぞれのメリット・デメリット
について紹介します。
CMを流したり、住宅展示場にモデルハウスがある会社のことです。一条工務店なんて工務店とはかけ離れた巨大ハウスメーカーです。
メリット
・モデルハウスがあるので住まいを体感でき、イメージがわきやすい。
・HP等で特徴が分かるため、自分の希望と一致させやすい。
・材料や工法などが標準化されているので、品質が安定している。
・標準規格があるので、こだわりがない部分はお任せ仕様にできる。
・打合せ回数が少なく、設計から施工、完成までが短い。
デメリット
・広告費、営業費、モデルハウス費回収のため、価格が割高になる。
・モデルハウスは最高級のグレード・広さで作られているため、
実際に建てようとすると妥協の連続になる。
・間取り、内外装色、水回り設備くらいしか自分で決められない。
・営業マンが窓口になるので、設計者と直接話せない。
・よって営業マンの知識・対応次第になってしまう。
・標準規格があり坪単価で決まる場合が多く、コスト削減が難しい。
・現場監督が複数棟掛け持ちしているため、現場管理が疎かになりがち。
こんな人におすすめ
・あまりこだわりがなく、打合せを少なくしたい。
・安定した品質で後からトラブルが起きないようにしたい。
・ブランドを重要視したい。
◆工務店
地域密着型でチラシや域紙誌で目にするような会社。内覧会が多く開かれている。
メリット
・基本的に自社施工であり、モデルハウスが無く、広告も控えめのため価格が安い。
・打合せ相手が社長になることが多く、要望が設計と現場に伝わりやすい。
・標準規格が無いので、イメージから材料の種類まで細かい相談ができる。
・コスト削減も材料や工法ごとに細かく検討できる。
・いい工務店であれば納得できるまで設計プランを提示してくれる。
デメリット
・細かいところまで自分で決める必要がある。
・打合せが多く、労力を使う。
・モデルハウスがないのでイメージがわきにくい。
・ある程度知識が無いと工務店側に都合のいいように推されてしまう
・基本的にデザイン力は低め
・自社監理になるので、現場の都合に合わされてしまい、第三者の目が届かない。
こんな人におすすめ
・明確に完成イメージを持っている。
・細かいところまでこだわりたい。
・住宅の知識をある程度備えている。
・安く仕上げたい。
いわゆる建築家が少数で経営している事務所に依頼をする。
デザイン重視の建築家もいれば、コスト重視、省エネ重視等、様々な建築家が
いるので、設計実績を調べて相談に行くとよい。
メリット
・設計実績を見て、自分のイメージと合う建築家に依頼すれば、かなり個性的で
満足のいくデザインができる。
・納得できるまでとことん打合せができる。
・プロならではのコスト削減案を提示してもらえる。
・現場監理を任せれば、第三者の目で厳しく見てくれる。
デメリット
・設計・現場監理料がかかる（本体価格の１５％程度）
・ウマの合う設計者でないと打合せが苦痛になる。
・打合せが非常に多く、労力を使う。
・デザインを重視するあまり、現場の施工性を無視することがあり、
作りが複雑で故障・漏水の原因になることもある。
設計事務所選びのポイント
・設計・監理料は本体価格の〇％ではなく、定額や本体の面積から算出される
料金体系の方がよい。本体価格の割合だとコストアップを提案してくる。
・設計実績を見て、自分のイメージと合うかどうか考える。
・施主の要望を聞かず、建築家の思想を押し付けてこないかどうか。
こんな人におすすめ
・個性的なデザインの家を建てたい
・施工ミスが無いようにしっかり現場監理をしてもらいたい。
・地下やスキップフロア等、変わった間取りにしたい。
以上です。設計事務所に頼むのはコストがかかるから嫌だと思うかもしれませんが、
プロならではのコスト削減案が期待できるため、トータルは変わらず、デザインや現場監理をしっかりしてくれて、むしろお得だったということもあり得ます。
かっこいい家が欲しいけど、はっきりとしたイメージが無い場合は、設計事務所も
選択の余地があると思います。
