今回は窓の開き方についてそれぞれの特徴を紹介します。
1.引き違い窓
最もオーソドックスな窓です。高さ180cm以上の床から立ち上がっているものを
掃き出し窓、床から立ち上がって50cmほどの低いものを地窓、床上80cmくらいからあるものを腰窓といいます。
価格:◎ 開放できる窓の中では一番安価です。
清掃:◎ 幅160cmほどであれば身を乗り出して外側も片方ずつ拭くことができます。
換気:△ 幅の半分しか開かないうえ、風を取り込む仕掛けもないので、イマイチ。
気密:△ レールの上を滑らせて開閉するので、そこに隙間ができてしまいます。
場所を選ばない万能選手です。価格も安価なので、窓の基本と言えるでしょう。
2.FIX窓(はめ殺し窓)
開閉できない密閉された窓です。
価格:◎ 開閉機能がないので窓の中では一番安価です。
清掃:✖ 室内から外側を拭くことはできません。
換気:✖ 開閉できないので、一切換気できません。
気密:◎ 開閉できないので、最高の気密性を持っています。
採光のみ必要な場所に使われます。サッシ幅が一番スリムになるので、
デザイン性も高い窓です。地窓に使うと和室感が一気にアップします。
3.縦滑り出し窓
開き窓の一種で、扉のような開き方をします。
価格:△ やや高い部類になります。
清掃:△ 網戸がガラスの内側にあるので虫を巻き込んでしまいます。
換気:◎ 風を誘い込むことができる仕組みになっています。
気密:◎ ハンドルを捻ってガッチリロックできます。
価格は引き違い窓に比べるとやや高いものの、虫が寄らない2階では
かなり使い勝手のよい窓です。FIX窓と組み合わせたものもあります。
4.横滑り出し窓
開き窓の一種で、外側に突き出して開きます。
価格:△ やや高い部類になります。
清掃:△ 網戸がガラスの内側にあるので虫を巻き込んでしまいます。
換気:〇 開口面積を目一杯取れるものの、風を誘い込む仕掛けはありません。
気密:◎ ハンドルを捻ってガッチリロックできます。
多少の降雨時にも開けたままにできるのが、最大の利点です。
常時開けておきたい、熱気を逃がすための夏場の高所と相性がいいです。
5.ルーバー窓
型ガラスを使用することで外から視線を遮りつつ採光と換気ができる窓です。
価格:✖ 複雑な作りなので高価で壊れやすいです。
清掃:△ 隙間から手を入れて拭けるものの、面倒です。
換気:〇 開口面積を調節できるものの、風を誘い込む仕掛けはありません。
気密:✖ 複雑な作りな分、気密性は劣ります。
開口面積を調節できることと、多少の降雨にも対応できることが利点ですが、
高価で壊れやすくデメリットが大きいと思われます。
トイレや風呂場など外から見られたくない場所によく使われます。
以上、5種類の窓を紹介しました。それぞれの特徴に合った場所に配置すれば、より快適な住み心地となるでしょう。