「高断熱の窓なので断熱性は抜群です!」ハウスメーカーの営業マンも折り込みチラシも揃って謳います。
じゃあ壁と比べて窓の断熱性ってどんなものなのか?
計算してみます。
断熱性を表すのは熱貫流率という熱の損失を表す数値です。
まずは窓代表としてLIXILのエルスターS。
樹脂サッシにLow-E複層ガラスの中空層はアルゴンガス充填。
ペアガラスの中では最高の断熱性能を誇り、熱貫流率は1.3W/(㎡・K)
次に壁代表として、木造で105mmの硬質ウレタンを充填した壁の
熱貫流率は0.3W/(㎡・K)
(熱橋と呼ばれる柱等で断熱材が充填できない場所の数値も考慮)
つまり、いくら高断熱窓と言っても壁の4倍以上も熱を通しやすいということです。
もちろん窓には採光、換気、開放感、デザイン等多くの機能がありますが、
無暗に設けることは家全体の断熱性(+耐震性)を下げることに繋がるので、
必要な場所に必要な分だけ設けるのが賢いと言えます。