uma-chuのブログ

HEAT20 G3。総2階建45坪。UA値0.24。C値0.20。天井:CF400mm。外壁:CF105mm+ネオマフォーム50mm。床:ネオマフォーム100mm。窓:サーモスX(トリプル)。玄関:グランデル2(ハイグレード仕様)。ダクトレス第一種換気(passiv fan)。太陽光5kw(パナソニック)。耐震等級3。維持管理等級3。劣化対策等級3。外装:ガルバ鋼板。内装:珪藻土壁、さらりあ~と、クリアトーン12SⅡ。サンルーム。バルコニー。2台用カーポート。総額3,350万円

窓について考える その1

窓とは建物の断熱性を左右する一番大きな要素でありながら、
採光、換気、開放感、そして建物全体のデザインをも左右します。
今回はサッシについて考えていきます。

 

◆サッシとは
サッシとは窓枠のことです。これにガラスをはめ込んだものを窓と呼んでいます。
サッシには4種類あります。

1.アルミサッシ
現在最も普及率が高く、歴史あるスタンダードなサッシです。
断熱性:× アルミは熱伝導率が高く、熱を通しやすいため、最も断熱性に劣ります。
耐久性:◎ 場合によっては60年以上良好な状態を維持します。
経済性:◎ 最も安価です。
枠幅 :◎ 強度があるため枠幅が小さくスリムです

2.アルミ樹脂複合サッシ
室外側を耐久性のあるアルミにし、室内側を断熱性のある樹脂とした
ハイブリッドなサッシで、バランスの取れたサッシです。
断熱性:〇 オール樹脂より少し劣る程度です。
耐久性:◎ 室外側がアルミなので抜群の耐久性を誇ります。
経済性:〇 アルミと樹脂の中間で手ごろな金額です。
枠幅 :◎ 強度があるため枠幅が小さくスリムです

3.樹脂サッシ
PVC(ポリ塩化ビニル)という素材から作られており、断熱性が高いことから
近年、急速に普及してきています。ハウスメーカーが謳う断熱窓といえば
間違いなくこれです。
断熱性:◎ ※熱伝導率がアルミの1/1000以下の高断熱です。
耐久性:? 紫外線による変色や劣化が未知数です。20年間分の紫外線を
      当てても劣化無しと発表しているメーカーもあります。 
経済性:〇 アルミ樹脂複合とほとんど変わりません
枠幅 :× 強度がないので枠幅を大きくする必要がありゴツく見えます

※熱伝導率は熱貫流率(断熱性)を求めるのに使われる数値の一つなので、
 熱伝導率が1/1000=断熱性が1000倍ではありません。

 
4.木製サッシ
断熱性・価格ともに最高クラスです。日本では製作が少なく、
輸入品となることもあります。
断熱性:◎ サッシの中では最高性能です。
耐久性:× 定期的に塗装をし直す必要があります。
経済性:× 初期費もさることながら、維持費もかかります。
枠幅 :〇 アルミと樹脂の中間くらいです

 

以上より、おすすめはコスパのバランスが取れているアルミ樹脂複合サッシです。
樹脂サッシは歴史が40年程度しかなく、耐久性のデータ不足に若干の不安を
覚えるので、今回は次点です。

 

他にも、結局結露しないのはどれ?サッシなんて窓ガラスの面積に比べたら微々たるものだろう?など疑問があるかもしれません。次回考えてみましょう。